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「首が欲しいわけじゃなくて、死んだという証拠が欲しいんだけど。」そりゃそうだ!
夢と魔法の国の最新作「願い事」で一色の中、あえて、北野武監督の『首』を観てきました。
北野監督作品は海外的にも有名ですが、実はあまり観てなかったんです。内容がとてもバイオレンスなので、出演者もかっこいいし興味はあったのですが、HSP気質な私にとってはちょっと避けてきました。
なので今回も実は映画館に観に行かない気でいました。
しかし、まさかの海外へ嫁に行った友達から、
「北野武がBL作品を作ったんだって」
なんぞやそりゃ!どういうことや(´⊙ω⊙`)!!
これは真偽を確かめなければ!と映画館へ直行しました。
本気なファンの方に申し訳ないくらい、不純の理由😆
観てみようと思った方、一応注意ですが、
タイトル通り『首』が簡単に飛びます。というか、刀の鍛錬をしていない農民だと、簡単に斬れずに生々しいくらいギーコギーコします。冒頭から死屍累々です。流血表現が苦手の人に私はお勧めできません。
あと、海外に行った友人の友人が口走ったとされるBL表現。 Boy’s Love。つまり男色。男性と男性の性的交渉シーン。確かにありました。テレビドラマや映画でお馴染みの有名俳優が、それこそ言葉通りに体を張っています。優しくて控えめな人のイメージだったので、狡猾で冷酷な目をする彼は新発見でした。
織田信長と明智光秀の本能寺焼き討ちまでのシリアスパートと、豊臣秀吉が悪知恵を働かせるコメディパートの極端な温度差。
日本を代表する俳優が競い合うように演技をしています。死ぬ時でさえ、全力で映像に残る執念。まさに演技力の合戦場でした。
楽しんで演技をする。愉しんで1つの作品を作る。
そんな俳優たちの祭典のような作品でした。
カンヌ映画祭ではスタンディング・オーベーションだったらしいですが、あのコメディパートの日本語のやりとりは通じているのだろうか。異色なキャスティングの面白さが伝わっているのだろうか。面白いけれども色々と謎になりました。
映画館へ行くなら、一緒に行く人を選んだ方が良いかもです。バイオレンス・シーンもそうですが、男色の絡みシーンなどがあり、明るくなったら複雑そうな顔をしているカップルや女性親子など。
私は、シングル鑑賞ですけどね。なので気まずくなったりしませんでしたよ。ある意味、内容を話したくて話したくてしょうがなかったですけどね。1人だと自由だけど、感想を言い合えないのが残念ですよね。
ぜひ映画館へ赴いてみてはいかがでしょうか。