Diary

忍耐力が試される時。

本日はお休みを1日とって、祖母の眼医者通いの運転手をしてきました。

私の祖母は90歳を越えました。足は痺れて不自由そうですがまだ自力で歩いてくれるし、有り難いことに頭もしっかりしています。

自身が50歳の頃に夫(祖父)を失くし、一時期同居をしていましたが20年以上、自身の家で一人暮らしをしています。

色々あって(笑)はしょってごめんなさい(笑)

数年前から私が、2か月に1度の『眼医者の日』に同市内にある眼科まで車で祖母を乗せていく担当に任命されました。

なので今日はその日。

あんなにお客様を外で待たせても、敬愛されて客の耐えない個人店なんてお医者様くらいですよ。

とても人気の眼科で、いつも混んでいて、順番を待つ客が室内に入りきらず、野外の道路沿いに出されたベンチに座っている。

そんな眼科ですが、今日は外のベンチもいっぱい。ソーシャルディスタンス用に貼られた長椅子の中央に人が座っても、まだまだ立っている人がいる状態。しかも外で!

さすがに初診らしき方はその光景に驚いた顔をしながら、外でポケーっと座って待っていた私に声をかけてきました。

「外に座って待たれている方は、午後からの診療を予約される方ですか」

いいえ。普通に午前中診療予定で、既に眼底&視力検査済みで診察室に呼ばれるのを待っている人ですけど。もう既に1時間近く経過しそうですがまだですけど。なにか?(笑)

途中からお日様が陰ってしまい、冷たい風が吹いてみんなで凍えていました。

自身の医者通いなら苛立ってしまい、途中で帰ったり、日付変更をしてしまうかもしれません。

昭和初期の方々はお心もちが違うのですね。『良い医者ほど待つ』と言って、「まだ呼ばれないね」と笑顔を浮かべながらその場に静かに待っているんです。

ちょっと迎えに行くのが遅くなっただけで、私にはめっちゃ嫌み言ってくるのに~。心の中で祖母に向かってブーイング。

でも祖母だけではなく、祖母くらいの年齢の方は皆さん菩薩様のように静かに座っていらっしゃいました。

受付に文句を言うのは、その年齢よりも20歳くらい下の方々でしたね。まだ若い領域。まだ青い証拠、ということでしょうか。人によりますが。

私は本当に運転手と待っている間の話し相手で横に居ましたが、長時間座っていることができなくてキョロキョロしたり、フラりと立ち上がっては室内に空席がないか探してみたりと落ち着きませんでした。

体は小さく衰え不自由なれど、心の寛容さは海よりも廣く。

良い年齢の重ね方を教えてほしいです。

それでは、次回。

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