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さよならが言えるなら。
久し振りに、お世話になったお姉さまとディナーしてきました。
近くのファミレスでハンバーグとサラダバーを肴に、ぐだぐだダベり。
お姉さまの職場の愚痴やお友達の話など、話題はエンドレスで聞き役に呈していた、私。
急に呼び出しがあったし、いつも家族ぐるみで食事する仲なのに今回は私1人のご指定だったし、何故だろう。
話を聞きながら、少々探っておりましたら、どうやら、知り合いの親が亡くなり、それが一昨年くらいに亡くなった別の知り合いを思い出して寂しくなったらしい。
独り暮らしで色々考えちゃって寂しくなった様です。
これは、お姉さまの友人のお話。
痴呆気味だった母親が、転倒し入院。入院生活で痴呆が進行し、1週間後に退院して施設に入所予定だった。
3日後、偶然その日に母を見舞に行った兄弟から連絡。『母が危篤状態だから病院に来てくれ』。本人が到着した時にはすでに最期の別れには間に合わなかったそうです。
体の病気はなし。痴呆のみ。
退院目前にしての急変。
痴呆が進行し、反応が鈍くなったりしていたそうです。
大事な人を忘れ
大事な記憶を忘れ
そして、生きることを忘れてしまったでしょうか。
やはり痴呆が進んだ相手が生きることを忘れてしまった話は、珍しくないようです。
これからは世界的にも高齢化がさらに進みます。
日本の平均年齢は、男性81.41歳、女性87.45歳。
これは、他人の親の話を、知り合いから聞いただけの、自分には関係ない人達の話。
でもいつか自分も身にも起こるかもしれない別れの話。
大事な人と一緒にいられる日は、あと何日なんでしょうね。
星のない暗い空を見ながら、
答えのでない未来の話を考えてみました。
では、次回。